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荒井三津子さん・暮らしのパレット/ドラマチックな一日

 97歳の母のワクチン接種が、町内のかかりつけ医でできることが分かったときは本当に安堵(あんど)した。残念ながら、やむを得ぬ事情で急遽しばらく休診になり、母の予約は未だできずにいるが、慌てず診療の再開を待つことにした。
 だが受付初日、周囲にはたくさんのドラマがあったようだ。80代で一人暮らしの知人は、やっと通じた電話で、6月に改めて問い合わせるように指示され、接種は早くても7月後半と言われたという。通院など外出が多いのでそれまでに感染するかもしれないと不安げだった。
 ある友人は、ご近所の90代の方の申し込みを手伝ったという。別の友人は、両親のために、あちこち200回以上電話し続け、やっとつながって言われたのは8月接種。それは遅すぎると思い、別の病院に電話したところ、あっさりつながって6月接種が決まったという。
 家族総出でメールと電話で挑戦したのに全滅だったという話はたくさん聞いたが、一人暮らしや高齢の夫婦だけの場合はどうしているのだろうか。一日も早く通院や施設への出入り、買い物など安心してできるようになってほしい。仕方がないとはいえ、全くつながらない電話も、予約後2カ月以上待てというのも酷な話である。電話が鳴り止まない病院も、市町村等の担当窓口も気の毒である。何より辛いのは疑問をぶつける相手が見えないことだ。
 桜も散り、刻々と季節は進む。海外とのギャップをどう理解したらよいのだろうか。諦めることに慣れてはいけない。(生活デザイナー)

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