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荒井三津子さん・暮らしのパレット/宿根草

 狭い庭に今年もチャイブの花が咲いている。セイヨウアサツキとも言う。これが丈夫で毎年咲く。宿根草なのだから当たり前だが、せっかちな私は雪が解けるとすぐに庭を掘り起こし、大切な草花をいくつも失ってきた。カワラナデシコやホトトギスは去年から見当たらない。チャイブは春早くから細い葉を伸ばすので生き残ってきたのだ。先日、何年も忘れていた日陰の植木鉢でもチャイブが咲いているのを見つけた。人知れず毎年咲いていたのだろう。土と肥料を足すと数日でグンと大きくなった。とにかくたくましい。
 今、世界中が騒々しい。ウイルス対策に手を取り合って立ち向かうべき時なのに、人種問題や国家間のトラブルが顕在化してきた。だが世界中の植物は人間の右往左往にはおかまいなく淡々とその営みを続けている。時が来たら咲き、時期が来たら潔く散る。宿根草なら根を残して次の年また咲く。この繰り返しはどのくらい続けられるのだろうか。
 「トキグスリ」とか「ひにち薬」という言い方がある。時の経過が一番のくすりになるという表現である。待たねばならぬことは確かにある。ワクチンや治療薬は時がたてば必ずできるだろう。経済的な支援も増えると思う。だが「時すでに遅し」ということはたくさんあるに違いない。人間という動物の生活と社会は複雑になりすぎた。今年もチャイブにたくさんの蝶が飛んでくる。のどかな光景に学ぶことは大きい。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット











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