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荒井三津子さん・暮らしのパレット/「葬儀に思う」

 写真は3年前、義父を亡くした時に活(い)けた花である。家族と、義父とごく親しかった人だけで見送った。それでもさすがに自宅は狭いので葬儀場の一室をお借りした。一軒家のような作りだったので自宅にいるように過ごすことができた。
 周囲には知らせなかったのだが、漏れ聞いて供花をお届けくださりそうな方もあった。しかしそれは丁重にお断りした。狭さもあるが、祭壇の花は、花を仕事にしてきた嫁である私の最後の親孝行だと思い、自ら飾りたかった。葬儀後は持ち帰り、部屋のあちこちに分けて飾り、しばらくの間、義父を偲んだ。葬儀社任せにしなかったため、思わぬハプニングも多々あったが、90歳で天寿を全うした父との最期の過ごし方としては悔いはない。だが冠婚葬祭の考え方は多様である。それぞれのご家庭にさまざまな事情がある以上、プロの業者にお願いするのが一番良い方法だろう。
 しかし、一点だけ、北海道の葬儀に思うことがある。香典袋を受付で開け、大勢の目の前で中身を確認し、領収書が必要かと聞く、あれだけは何とかならないものだろうか。職場の人から預かることもあるので領収書が必要なのだと説明されたことがあるが、それは日本中どこでも同じである。結婚披露宴の会費とは違う。北海道らしい合理的な方法だとも言われるが、果たしてそうだろうか。実は今日もお通夜があった。一生懸命表書きした熨斗(のし)袋は事務的に開けられ、脇の箱にホイと放られた。なんとも切なかった。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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