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(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「はたらき方」

 目下大掛かりなリフォーム中。楽しみですねと周囲に言われるが、現実は夢がない。バブル期に贅(ぜい)を尽くして建てた家を格安の中古で買ったのは十数年前。高価な輸入木材も風雪には勝てなかった。
 今回は必要に迫られた修繕工事である。朽ち果てた木製の窓枠の取り替えと雨漏りする屋根の修繕、台風で落っこちたベランダの柵の修復だけで予算はオーバー。室内の不具合には手も出せない。
 それでも私は、なんだか楽しい。足場を組む作業に感動して以来、大工さん、ペンキ屋さん、電気屋さんなど、職人さんたちの働き方に日々感激している。朝、午前8時にはトントンと音がし始める。夕方は午後5時過ぎに作業を終えてテキパキと後片付け。それは雨でも霰(あられ)でも変らない。
 午前10時と午後3時に短い休憩。職人さんたちのこの働き方を、他の企業でも真似できないものだろうか。職種で労働時間が違うのは当然だが、始業と終業時間の厳守、休憩時間の確保は労働の基本だろう。
 米国とカナダの大学は午前の7時とか8時の始業だったと記憶している。先日の大連でも午前8時半から講義は始まった。午前9時始業で残業は当たり前という日本の労働環境はやはりおかしい。
 残業も仕方がない業務もあろうが、それを補う休日は確保しなければなるまい。だがこれができない。何より問題なのは、それが日本だ、わが社だ、と思っている人が多すぎることだろう。余暇がなければ文化など育つはずがない。あらゆる伝統の継承も無理である。働き方改革は急がなければならない。(生活デザイナー)

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