【木古内】北海道新幹線開業に伴い、旧JR江差線五稜郭―木古内間37・8キロの経営を引き継いだ道南いさりび鉄道(函館、小上一郎社長)が、沿線市町でのPR活動を強化している。大型連休期間中は木古内駅で、臨時販売所の開設や、地場産品の無料配布などを通じて懸命にPRに取り組んでいる。
3日は、木古内駅の待合室(旧売店跡)に臨時販売所を設けた。タオルや缶バッジ、クリアファイル、記念乗車券セットなどグッズをずらりと並べたほか、道の駅みそぎの郷きこないには置いていない土産品も扱う。臨時販売は8日まで、午前10時~午後4時半。
また、3日はJA函館市亀田の協力で、塩ゆでした函館産ジャガイモ「さやか」を200食分、待合室で配った。イカ塩辛をのせて北海道らしさをアピール。ロゴマーク入りの白い同社のジャンパーを着た社員が「いさりび鉄道をよろしくお願いします」と声を掛けながらイモを手渡した。北斗市公式キャラクター「ずーしーほっきー」のクリアファイル200人分も配布し好評だった。4日も午前11時半と午後2時半の2回に分けてイモを配る。
4日は午後2時半から、木古内町のマスコットキャラクター「キーコ」のクリアファイルとシールセットを200人分配り、利用促進を呼び掛ける。
塚原克善経営企画部長は「3月26~31日の利用者数は、1日あたり2300人と経営計画(2000人)を上回った。出だしは順調で、この勢いを維持したい。木古内駅には新幹線駅を降りた観光客もおり、知名度向上を図るとともに、沿線の食をPRできれば」と話していた。(山崎大和)