北海道新幹線開業を記念した航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」による祝賀飛行が26日、函館上空で行われた。大勢の市民が笑顔で見上げる青空の向こうに、6機の翼が白く大きな夢を描きあげた。
JR函館駅前には午後2時ごろから徐々に人が増え始め、午後3時の開始直前には身動きができないほどの市民が周辺を埋め尽くし、ブルーインパルスが飛来すると興奮は最高潮に達した。6機はスモークを出して上空で大きな円を描いたり、編隊飛行やきりもみしながら飛ぶなど次々と華麗な技を披露。上空を通過する度に大きな歓声を上げて喜んだ。途中、カモメが横切った時にも拍手と笑いが沸き起こるなど、居合わせたすべての人たちが胸を躍らせて同じ空を見つめていた。
市内美原の作並美津恵さん(40)は長男翔和ちゃん(4)と、早朝から北斗市内での旗振りでの出迎えや新函館北斗駅で新幹線を見学。ブルーインパルスの曲技飛行に翔和ちゃんは驚きの声を上げて喜び、「飛行機が飛んで来るところが面白かった」と笑顔を見せていた。(今井正一)