【木古内】江差、松前方面を日帰りでめぐるバスツアー「旬感・千年北海道 冬の江差号・松前号」(函館駅発着)の運行が2月3日から始まる。今年は江差方面を回る「江差号」が同24日まで4回、松前方面を回る「松前号」が同25日まで4回催行される。
町などでつくる木古内駅活用推進委員会が、北海道新幹線の開業を機に観光需要を創出するため、冬ならではの食や歴史、体験などの魅力を体験できるツアーとして4年前から毎年企画し、JR北海道が催行している。
「冬の江差号」は江差、厚沢部、乙部、上ノ国の日本海側各町をめぐる。江差では、町中にひな人形が飾られる「江差・北前のひな語り」を開催中の「いにしえ街道」を地元ガイドの案内で歩く。今年は、昼食は「江差追分会館」での新メニュー「網元にしん御膳」、夕食は中国料理「彩風塘」での地元食材を使用した中華とするなど、食事を充実させた。
「冬の松前号」は、松前、福島、知内、木古内の各町をめぐる。松前漬け作り体験や、木古内でみそぎ体験などの体験プランを用意しているほか、夕食は木古内「どうなんデス」でのパスタディナー。また、知内のカキや松前のマグロなど津軽海峡の海の幸を味わう。両ツアーとも道の駅「みそぎの郷きこない」などで地元特産品の買い物を楽しむ時間を設ける。
函館駅を発着地に設定するほか、木古内駅発着の北海道新幹線「はやぶさ」に接続し、本州からの訪問者も意識したプランとなっている。通常冬季は行っていない江差追分会館の「江差追分」実演や、福島町青函トンネル記念館の元掘削従事者によるガイドツアーなども運行にあわせ特別に実施する。
1月25日に道内の観光関係者などを対象に実施された「冬の江差号」モニターツアーに参加した、北海道観光振興機構の小室抄織さんは「上ノ国では北海道最古の古民家旧笹浪家に感動。江差では地元のお店をめぐり、町の人たちの素朴さと人情が伝わってきた。道南西部は、道民でもなかなか行かないところだが、もっと魅力をPRしていきたい」と話していた。
「冬の江差号」は2月3日、10日、17日、24日の土曜、「冬の松前号」は4日、11日、18日、25日の日曜に催行する。
料金は、両ツアーとも1人4800円(大人、子供同額、食事代や入場料など含む)。JR北海道ツインクルデスク(011・219・5489)まで電話で申し込む。申し込みは出発の5日前まで。(神部 造)