9日未明、青函トンネル内で避難訓練中に発生した北海道新幹線H5系車両(10両編成)の停電トラブルについて、JR北海道は10日、新幹線運行管理センター(札幌)の担当者が車両に電気を送るために必要な変電所の切り替え操作を行わなかったことが原因と説明し、再発防止に向けてマニュアルの見直しやチェックリストを設ける考えを示した。
停電は午前2時50分ごろ、竜飛定点(青森県外ヶ浜町)付近で発生。青森方向から来た救援列車が引き返すため、下り線を通常とは逆方向に動き出した直後で、非常灯以外の照明が消えて緊急停車し、現場で約20分間立ち往生した。
同社によると、列車を逆方向に進行させる際には4カ所ある変電所の切り替えを手動で行う必要があるが、今回は操作が行われず2つの変電所から同時に電気が送られたため、異常を感知して停電が発生したという。(金子真人)