函館市農林水産部がまとめた市水産物地方卸売市場の11月の生鮮スルメイカ取扱量は前年同月比2・6倍の98トンとなり、漁解禁の6月以来5カ月ぶりに前年同月を上回った。ただ、6~11月の累計取扱量は同32・7%減の556トンと、統計が残る2005年以降最低が続いている。漁はすでに終盤に入っており、今季の取扱数量が過去最低となるのは避けられない見通しだ。
11月の生鮮スルメイカの1キロ当たりの単価は、同10・5%高の844円と高値で推移したものの、前月からみると100円以上値を下げた。取扱金額は同2・8倍の8271万円。6月からの累計は1キロ当たりの単価が前年同期比29・4%増の899円、取扱金額は同13%減の4億9978万円となっている。(野口賢清)