【木古内】今月15日に胆振管内早来町であった「第18回北海道あか牛枝肉共励会」(道あか牛振興協議会主催)で、木古内町のブランド牛肉「はこだて和牛」を育てた、町鶴岡の東出農場代表・東出雅史さん(54)が一般褒章部門で最優秀賞に輝いた。東出さんは「木古内産和牛の品質の高さをアピールできてうれしい」と喜んでいる。
あか牛(褐毛和牛)は、主に熊本を中心に飼育されている、赤身が多く適度な霜降りが特長の和牛。道内では木古内のほか、十勝管内池田町、空知管内浦臼町で生産されている。共励会には3町の生産者から、生後22~28カ月前後の肥育牛21頭が出品。東出さんはいずれも去勢の「鶴夫」と「晴夫」の2頭の枝肉を出品した。肉質の良さや脂肪と赤身のバランスなどが高く評価され「鶴夫」が最優秀賞を受賞した。
現在、町内では4軒の肥育農家が年間約230牛のあか牛を出荷している。2007年からあか牛を育てている東出さんは、今回を含め共励会で最優秀賞を7度受賞。15年には、日本一を決める「第4回あか牛和牛認定農場枝肉共励会」で、最高賞に当たる特別奨励賞に選ばれている。
29日に町役場を訪れ、大森伊佐緒町長に結果を報告した東出さんは「最近、池田町のレベルが上がっているので、木古内の生産者として最優秀賞を取れたことはうれしい。はこだて和牛の評価をさらに高め、木古内を盛り上げたい」と話した。(小川俊之)