【七飯】道内外のリンゴ生産者が一堂に会して情報交換や親睦を深める「全国リンゴ研究大会」(実行委など主催)は最終日の4日、七飯町内の3果樹園を視察し、町内のリンゴ生産農家の取り組みなどを見て回った。
町鳴川3の宮後英子オーナー(66)が運営する「みやご果樹園」では、約350アールの敷地でリンゴを中心にプルーンやブルーベリーなどを栽培。このうちリンゴは98%が木を小さくすることで高品質、高収量を可能にする「わい化栽培」を導入している。また一部では高密植栽培にも挑戦しており、関係者がリンゴの成長具合などを入念に確認していた。
同園では食味を重視し、完熟果実の収穫を徹底している。また収穫の早い「つがる」や「昴林」などを主体にオーナー制を実施しているほか、自宅や道の駅なないろななえで顔の見える販売に取り組んでいる。宮後さんは「労働力の確保が難しくなっていて、省力化技術にとても関心がある。他地域産と比べると栽培に手がかかることから、価格面でも課題はあるが、消費者に理解を求めながら少しでも努力していきたい」と話している。(野口賢清)