【北斗】2018年産新米の試食会(JA新はこだて主催)が5日、函館育ちライスターミナルで開かれた。道南産ブランド米「ふっくりんこ」など4銘柄を食べ比べ、銘柄ごとにおいしく育ったコメの出来栄えに、関係者らが満足の表情を浮かべた。
今年の管内の水稲作柄について、渡島農業改良普及センターの辻敏昭さんは「6月から低温や長雨に悩まされ、初期成育に停滞が見られたものの、生育速度については平年並みだった」と説明。「収量がやや落ちた分、食味に期待していただきたい」と述べた。
食べ比べでは、ふっくりんこにきたくりん、ななつぼし、他県産コシヒカリの4銘柄を伏せて試食し、おいしさや色艶、香りや粘りなどを5段階で評価。各銘柄とも高い評価を獲得し、このうちふっくりんこはおいしさや白さ、粘りで特に高い評価を得ていた。
JA新はこだての輪島桂組合長は「(ふっくりんこは)低たんぱくの域をわずかながら保てている」とし、おいしさに自信を見せた。ホクレン函館支所パールライス販売課の堀口宏二課長も「ふっくりんこが今年で15周年を迎えるのを積極的にPRし、道南の皆さんに食べて応援いただけるよう取り組んでいく」と話していた。(野口賢清)