【知内】町特産のブランドニラ「しりうちにら北の華」が、地域の農林水産物を知的財産として保護する地理的表示(GI)保護制度に新たに登録された。農林水産省が17日、発表した。道内では10例目、道南では3例目の登録となる。町ニラ生産組合(玉森聡組合長)は「地域を挙げて育ててきたニラが認められ、励みになる」としている。
GI制度は、その地域固有の自然条件や歴史、伝統的な生産方法によって培われた品質や社会的評価を国が公式に保証する仕組みで、2015年から始まった。登録によって名称の模倣や不正使用を防ぐ役割を担う。
北の華は冷涼で湿度のある知内の気候と排水性の良い土壌を生かし、葉色の濃さ、肉厚で柔らかな葉、調理後も残る香りと甘みが特徴だ。栽培、出荷する同組合は知内町と木古内町の68戸の農家で構成。1971(昭和46)年に若手8人が研究会を立ち上げ、ニラ栽培を始め、75(同50)年に組合を発足した。
組合は栽培技術講習やほ場管理を徹底し、品質向上に努める。ハウス掛けによる温度管理で出荷時期を調整し、年間を通じて安定出荷を実現している。市場での評価は高く、昨年は17億円を超える過去最高の生産額を記録した。
今回の登録について、玉森組合長は「生産を支えた関係者の尽力のたまもの。今後も品質向上とブランド力強化に努め、地域貢献したい。登録を契機に新たな販売展開ができれば」と話している。(鈴木 潤)



