函館市主催の健康づくりイベント「生活習慣病予防キャンペーン」が22日、テーオーデパート1階サンシャワー広場で始まった。呼気中一酸化炭素濃度や血管年齢を測る機器、乳がんの触診モデルなどが並び、買い物客らが測定や触診などを体験した。23日は、パネル展示のみ実施する。
生活習慣病や喫煙のリスクについて正しい知識を身に付け、健康の保持増進に役立ててもらおうと毎年実施しており、今年は受動喫煙をメインに企画した。
会場には、呼気中一酸化炭素濃度や血管年齢の測定コーナーを設け、市の保健師が測定結果を基にアドバイスした。1日1箱1年間の喫煙で、肺にたまる発がん性物質の量を示したタール瓶、喫煙者と非喫煙者の肺を比較する模型、がんを予防する生活習慣の解説パネル、がん検診や禁煙相談に関するチラシなども展示。乳がん触診モデルもあり、女性来場者が保健師の話を聞きながらしこりの感触を体験した。
函館市の会社員辻寅也さん(20)は「たばこはまったく吸わないが、街中で煙を吸うことがあるので心配だった。測定で肺がきれいなことが分かって安心した」と話していた。(早坂直美)