函館市は、函館駅前・大門地区の回遊性向上につなげるため、「はこだてグリーンプラザ」(松風町)の整備に着手する。整備基本計画策定業務を担う事業者をプロポーザル方式で公募。地域のイベントや活動拠点として、市民や観光客が足を運びやすい空間づくりを進める。
2012年度に策定した駅前・大門地区の整備方針「中心市街地トータルデザイン」の考え方などを反映させ、現在整備中の駅前通との連続性を確保する。
グリーンプラザは若松広路側から市役所方向にA、B、Cの3ブロックで、計4236平方メートル。毎年多くの人出でにぎわう「はこだて花と緑のフェスティバル」や「はこだてグルメサーカス」などのイベント会場としての利用や、函館港まつり開催時には出店が並ぶ。
市はブロックごとの整備の方向性をまとめ、Aブロックには花と緑に包まれた空間の演出、多目的利用可能な倉庫「マチ庫」、トイレの整備を求める。イベント時にメーン会場として利用される機会が多いBブロックはグリーンプラザの象徴的空間とし、ステージ、電源、給排水設備を設置。Cブロックには水辺やトイレを設ける。
市経済部中心市街地再生担当は「市民や観光客が集まりやすい場所として整備することで、周辺の店舗への波及も期待している」とする。
委託上限額は496万円。5月2日までに参加申込書を提出し、同30日までに応募書類を提出。6月に審査を行い、最適提案者を決定。正式契約後、来年1月末までに素案をまとめ、本年度中の成案化を目指す。17年度以降、設計や工事を進める考え。問い合わせは同担当(☎0138・21・3988)へ。(今井正一)