函館市の除雪費が2年ぶりに払底する見通しとなった。市は本年度の一般会計予算案に、道路橋梁維持費として2億円を追加計上。本庁管内は当初予算額と合わせて5億7000万円となる。さらに予算不足となることも予測され、市は予備費を充てることなどを検討している。
本庁管内の除雪費は積雪が少なかった昨年度の決算額は2億5133万円で、当初予算の3億7000万円を下回ったが、13年度は5億8000万円、11、12年度は8億円を超え、補正予算や予備費を充てるなどして対応。天候次第で必要経費が異なり、年変動が大きい。
本年度の除雪費は1月中旬には6割以上が執行される見通しとなり、2億円の補正予算を決定。市財務部は「過去の事例を勘案して幅を持たせた額」としているが、3月以降にまとまった降雪があったり、市民開放している雪捨て場の整備にも一定の経費が必要になる。
今後、さらに予算が不足した場合は土木部内での予算のやりくりや予備費を充てることを検討。同部管理課は「今後も必要な除雪作業を進めていくが、路上駐車をやめるなど、改めて円滑な作業に理解と協力をお願いしたい」としている。(今井正一)