函館市の1日当たりの新型コロナウイルスの新規感染者が9日発表分で228人と、過去最多を更新した。200人超えも5日発表分(202人)以来4日ぶり。依然として家族間での感染が目立つといい、市立函館保健所は市のホームページなどで家族に感染疑いの人がいた場合の家庭での過ごし方で注意すべき点を紹介。「内容をチェックして、できるものを積極的に行ってほしい」と呼び掛ける。
市内では1月からこれまでに6回の200人超えが確認され、今年1月単体で陽性者は1500人を超え、2月も半月足らずで同数に迫っている。2020年2月の初感染者確認以来、9日現在で累計は4703人を記録。うち1、2月だけで6割強を占めている。
年明け以降、30代以下の若者の感染者数が特に多く、9日発表分でも6割に達している。一方で、家庭内での感染も一向に減る気配はなく、重症化のリスクが高い70代以上の高齢者の感染例も増加。中等症で入院するケースも一定するいるという。
同保健所は、家族に感染疑いがある場合の家庭での過ごし方について、国が示す注意点8つをまとめて、市ホームページで紹介している。▽部屋を分ける▽持病がある人などは感染者の世話を避ける▽マスクをつける▽こまめな手洗い▽定期的な換気▽共用部分の消毒▽汚れたリネンや衣服洗濯▽ごみは密閉して捨てる―を呼び掛けるとともに、「家庭の事情ですべてが難しい場合はできるところを継続してほしい」としている。(小杉貴洋)