道南いさりび鉄道(函館、川越英雄社長)は、新たなオリジナルグッズ「タオルハンカチ」の販売を始めた。女性や子どもが日常生活で使いやすい商品として売り込み、いさ鉄を身近に感じてもらうのが狙い。水色と黄色の2種類(25センチ四方)あり、どちらも1枚500円。
同社は、オリジナルグッズを販売する中で、女性や子ども向け商品が少ない点に着目。ハンカチの販売を望むお客の声があったことや、他の第三セクター鉄道でもタオルハンカチを販売して好評との情報を得て、今回オリジナルグッズへの追加を決めた。既存品では、フェースタオルよりひと回り大きいサイズの商品を2種類扱っている。
今回のタオルハンカチは、水色が同社のオリジナルカラー車両5両と旧国鉄の急行色・首都圏色の計7両をプリント。黄色が2倍の14両をあしらい、車両前面が見え、同社のロゴや社名も載せている。
タオルハンカチは、金森赤レンガ倉庫で開かれた鉄道イベント「カネモリトレインフェスティバルミニ」(18~20日)に合わせ、トレイングッズストア(金森洋物館特設会場)で26日まで販売中(午前9時半~午後5時)。このほか、いさ鉄本社窓口(30日まで休業中)、五稜郭駅売店、道の駅みそぎの郷きこない、ほっとマルシェおがーる、函館市青函連絡船記念館摩周丸、いるか文庫(JR函館駅2階)でも販売している。
また、同社は五稜郭―木古内間を1日自由に乗り降りできるフリー切符「いさりび1日きっぷ」について、10月1日から本来設定した価格(大人1000円、子ども500円)に切り替える。
1日きっぷは昨年9月、道の補助金を活用し3割引きの大人700円、子ども350円で販売を開始。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う人流抑制のため、同12月末に発売をいったん休止した。今年3月26日から同社の開業5周年への感謝として1日きっぷの販売を再開し、今度は自社負担で3割引きの価格を継続していた。
ウェブアプリ「ドーナ!!」などで購入できる。紙券は利用日の1週間前から前売りする。1日きっぷを利用当日に提示すると、函館、北斗、木古内の計17店舗で商品の割り引きなどのサービスが受けられる。
いさ鉄企画営業課の春井満広さんは「3月26日の販売再開から半年で区切りを付け、定価に改定する。1日きっぷを通じ、沿線の活性化に貢献したい」と話している。問い合わせは同社(0138・83・1977)へ。(山崎大和)