老齢化が進む五稜郭公園のサクラを健やかに保とうと、同公園を管理する函館市住宅都市施設公社は市民参加の「桜の木へお礼肥プロジェクト」を進めている。27日には市民ボランティア23人が参加し163本のサクラに肥料を施した。(神部 造)
同公園はソメイヨシノなどのサクラ1536本があるが、多くの木が老齢化で幹の腐朽などの問題を抱える。同公社は土壌環境の改善とともに、市民にサクラを身近に感じてもらおうと同プロジェクトを企画。初実施の昨年は市民ら400人が参加し1069本のサクラに肥料を与えた。
今年は23日からの3日間で外郭の整備は完了。27日午前の参加者20人は、樹木医の齋藤保次さんの指導で、裏門橋周辺のあらかじめ目印をつけた場所にスコップで穴をあけ、有機肥料、化成肥料、土壌改良剤など4種類を与えた。函館市田家町、自営業、末石篤司さんは昨年に続き一家5人で参加し「来年もまたきれいな花を咲かせてほしい」と話した。
同プロジェクトは7月5日まで実施の予定で、同公社は今年も協力を呼び掛けている。参加希望者は、同公社公園管理部花と緑の課(0138・40・3605)へ。