道教育大函館校の学生でつくり、海外からの留学生の生活をサポートしようと活動する団体「みんなの故郷☆函館プロジェクト HOME」は15日、フリーペーパー「HOME」を発行する。紙面では学生が同校の留学生に取材し、まとめた留学記録を掲載。代表の佐々木あみさん(20、2年)は「まちに身近にいる留学生の存在を知り、理解を深めるきっかけにしてほしい」とPRする。
佐々木さんは大学1年のとき、ベトナム人留学生とともに同大のパンフレットの写真撮影に臨んだのをきっかけに、留学生との親交を深めてきた。その中でほかの学生との交流が希薄なことや、アルバイトを受け入れてもらえないなど日常生活への不安の声を聞き、留学生が楽しく過ごせる手助けをしたいと佐々木さんがメンバーを誘い、1、2年生5人で昨年9月から活動。同大支援のもと、学生発案で進める「HUE学生プロジェクト」の一環で同年12月からフリーペーパーの企画を進めてきた。
制作にあたり、佐々木さん以外のメンバー4人が昨年8月まで同校で過ごした英国、中国、韓国、エジプトの留学生4人を1人ずつオンラインを通じ取材。留学中の思い出やお薦めの店を写真とともに紹介し、今後、来日する留学生が読みやすいよう漢字にはルビをふるなど工夫を凝らした。
A4判フルカラーで全8ページ。15日から函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内)に設置予定。
佐々木さんは「フリーペーパーを通じ、これから来る留学生が学校生活を楽しみに思ってもらえたらうれしい。今後は、函館在住の外国人にとっても暮らしやすいまちになるよう活動していきたい」と話している。(飯尾遼太)