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縄文時代に思いはせて 21日に「石川3遺跡」見学会

 函館市教育委員会は市内石川町で発掘を進めている縄文時代中期(約4500年前)の遺跡「石川3遺跡」を21日に公開する。これまでの調査で、大きめの竪穴住居を中心とした集落跡や狩りのための落とし穴といった遺構が多数見つかった。今月末の調査終了後は商業施設の建設予定地となるため、往時の生活を垣間見る貴重な機会となりそうだ。

 見学会は石川稜北土地区画整理組合(北山昇理事長)と文化財調査を担うシン技術コンサル(札幌)の共催。石川3遺跡は、函館新道と美原学園通の交差点付近で、標高約35メートルの低位段丘上にある。昨年4月に947平方メートルを発掘し、今年は4月から3357平方メートルの範囲を調査した。

 見つかった大きな竪穴住居跡は7メートル×7・5メートルの隅丸方形で、住居内に直径約40センチの柱の跡が5カ所と火を使った痕跡を確認。周辺にも小さい住居跡が点在し、土器や石器類も出土した。シン技術コンサルの主任調査員時田太一郎さんは「大きな住居は集落の特別な場所で、集会所のような役割があったのでは」と推測する。

 集落跡の北側には、動物を仕留める落とし穴が本年度の発掘範囲だけで44カ所あった。長さは1・5メートル~2メートル、深さは1・2メートル以上の細い楕円(だえん)形で、等高線に対して垂直になるような配列だ。

 同遺跡を含む桔梗・石川地区には、縄文前期から中期末まで長期間集落が続いたサイベ沢遺跡をはじめ、同時代の遺跡が点在しているが、現在は宅地や商業地の開発が進んでいる。市教委文化財課の佐藤智雄主査は「住みやすい場所というのは、今も昔も変わらないということ。発掘現場をお見せできるタイミングはあまりないので貴重な機会になる」とする。北山理事長も「昔の暮らしがあった同じ場所に新しいまちができようとしていることも、地域の皆さんに知ってもらいたい」と話している。

 見学会は21日午後1時から1時間程度、小雨決行。希望者は直接現地へ。児童は保護者同伴、サンダル、ハイヒール不可。問い合わせは同課(☎0138・21・3472)、当日は(☎080・2863・4035)へ。(今井正一)










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