函館花いっぱい道づくりの会(折谷久美子代表)は25日、函館市石川・桔梗町地域の国道5号(函館新道)で、6月中旬から沿道を彩ってきた花を撤去した。有志約100人が参加し、冬を迎える準備を進めた。
同会は周辺町会や沿線企業などで構成し、函館開発建設部、市などとも連携して2004年から17年間活動を続けている。今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小したが、6月中旬にベゴニアとマリーゴールド6400株を植えた。
例年は撤去時もスポーツ少年団に所属する子どもたちや周辺の学校の児童、生徒らを交えて500~600人規模のマンパワーを駆使してきたが、今回は周辺町会や沿線企業から約100人の大人たちが参加し、作業を進めた。
撤去した花は除雪ステーション構内でミミズの力で堆肥をつくり、来年の土壌とする。折谷代表(60)は「コロナ禍の中でできることは元気になってもらうこと。花を植えた後は『癒やされる』などの声をもらった。今年は子どもたちがいなくて寂しかったが、新たな仲間も増えて心強かった。来年は一緒に活動ができれば」と話していた。
また、この日は国土交通省社会資本整備審議会の道路分科会長で、シーニックバイウェイ北海道の立ち上げにも関わった石田東生筑波大学名誉教授も茨城県から来函し、作業に参加。「除草にまで道路予算が回らない中、きれいな沿道づくりはありがたい。函館は花植活動のトップランナーで、全道の沿道に花が増えた」と活動をたたえた。(今井正一)