道立公園内音楽ビデオ撮影の記事に関する社内検証/周辺取材不足のまま掲載 誤ったイメージ与えおわびします
この件に関する情報を入手した記者は、道立公園を管理する渡島総合振興局を取材した際、道から得る必要のあった許可が工作物(簡易ステージなど)の設置に関する行為だったにもかかわらず、撮影行為自体であると受け止めたため、「無許可で撮影」と撮影行為全体を示す記事内容とし、見出しにもなりました。この部分は確認不足による不正確な表現であり、8月21日付で訂正とおわびの記事を掲載しました。
また、記事の後段で、「申請や相談はなかった」と記述しました。その後、複数の関係者の話から、制作会社が事前に函館市を通じて事前調査し、その際、市恵山支所から許可申請に関する助言を受け、それに基づき国有林の入林などの申請がなされ、許可されていたことが分かりました。工作物の設置については、工作物そのものに対する解釈に誤解はあったものの、「相談はなかった」との部分は誤りでした。制作会社の代表は「手順を踏んで手続きを進めていたつもりだったが残念」と話しています。
記事化を急ぐ余り、周辺取材を進める前に拙速に記事を掲載したため、ビデオ撮影自体が無断で行われたとの誤ったイメージを与える結果となりました。いずれも慎重に取材をしていれば防げた事態であり、当社編集局としては、記事のチェック機能が働かなかったことも含めて反省点が多々あったと受け止めています。
この件に関しましては、8月27日までに、道が制作会社に通知書を送付し、その中では、工作物の解釈に誤解があったことが一因と指摘されています。この文書の確認をもって、この件の行政対応については完了しています。
当初の記事によって誤ったイメージが拡散し、GLAYとその関係者の方々に多大なご迷惑をおかけしましたことを改めておわびいたします。今後、取材の基本に立ち返り、再発防止に努めてまいります。
※8月18日付の当初記事に関しましては、誤ったイメージを与えるものであったため、電子版から削除いたしました。ご了承ください。