お菓子で子どもたちに元気を―。函館市内在住の女性(63)が24日、市内約60カ所の放課後児童クラブ(学童保育所)にスナック菓子2700個を贈った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、七夕に近所を回ってお菓子をもらう「ろうそくもらい」ができない子どもたちへの対応で、手渡された児童に笑顔が広がった。
女性は子ども用マスクが品薄状態だったことを受け、4月末から好きな絵を自由に描いて使える「おえかきマスク」を約2カ月かけて500枚製作。17日に菓子300個と合わせて市内の児童養護施設1カ所に寄付した。その後、七夕祭りへの参加自粛が呼び掛けられていることを知り、学童保育所への菓子の寄贈も決めた。
北星小学校内の学童保育所こばとクラブにはスナック菓子49個をプレゼントした。受け取った同小2年の高柳楓楠(ふうな)さん(7)と高野華さん(7)は「お菓子をもらえてうれしい」と笑顔。手渡した女性は「子どもの喜ぶ顔を見られるのが一番。この取り組みが多くの人に広がってもらえれば」と話していた。(長内宏人)