新型コロナウイルス感染拡大防止のため、29日から郭内の立ち入りが禁止となった五稜郭公園では、グループで訪れる人などが少数見られた程度だった。また、同日から函館公園も全面立ち入りができなくなり、措置を知らずに訪れて帰る人の姿も見られた。
函館公園は明治時代、五稜郭は大正時代にサクラが植えられ、函館を代表するサクラの名所として長く市民に親しまれて来たが、共に立ち入りができなくなる異例の事態。五稜郭公園では、郭外で短い時間だけサクラを眺めて帰る姿や、周辺で閉鎖している公共駐車場前では道央圏ナンバーの車中から戸惑う様子が見られた。
函館公園内では市立函館博物館が18日から休館、園内の遊園地「こどものくに」が21日から休園となった。園内の散策はできる見通しだったが、動物施設の閉鎖、全面立ち入り禁止と範囲が拡大した。この日も閉鎖を知らずに公園前まで車で訪れ、案内板を見て帰る家族連れが見られた。入口前で警備をしていた人は「入園できないことを知らない人もいた」と話していた。(山崎純一)