気象庁が公表した全国の秋(9~11月)の天候状況によると、今秋は前半で高温傾向が続き、平均気温は全国的にかなり高かった。道南も同様で、函館市美原は13・4度(平年12・5度)でかなり高かった。2020年から6年連続の13度以上、平年より「かなり高い」が続いている。
9月から10月の上旬ごろまでは、偏西風が平年より北に偏って流れ、温かい空気に覆われやすくなった。函館市美原の9月の月平均気温は21・3度(平年比2・5度高)で同月として過去3番目の高さ。10月は9月から8・6度下がり12・7度(同0・2度高)で平年並み。11月は寒気の影響を受けやすい時期もあり、6・3度(同0・3度高)で平年並みだった。
降水量は447・0ミリ(平年比122%)で多かった。9月は前線の影響を受けることがあり、函館の降水量は263・0ミリで平年よりかなり多かったが、10月は46・0ミリとかなり少なかった。11月は、1日に一日降水量が74・5ミリを記録、同月として4番目に多い大雨で、月降水量は138・0ミリと平年より多かった。
日照時間は475・6時間で平年より多かった。移動性高気圧に覆われやすい日が多かったことはあったが、11月は115・2時間で平年並みに推移した。
11月の降雪量は2センチ(平年18センチ)で平年より少なく、積雪の深さの最大は1センチ(同9センチ)でかなり少なかった。(山崎純一)



