古いお札(ふだ)や正月飾りを焼いて、無病息災を祈るどんど焼きが7日、道南各地の寺社で開かれた。函館八幡宮(函館市谷地頭町、川見順春宮司)では午前9時から古神札焼納祭として神事を執り行い、多くの参拝客が炎に手を合わせた。
どんど焼きは全国的には小正月の1月15日に行われるが、道南では松の内の最終日の7日が一般的。
函館八幡宮では、熊手を並べ、不燃物を取り除いた松飾りなどを「忌床(いみどこ)」に積んだ。桑原隆次権禰宜(ごんねぎ)が祝詞をあげ、参列者の代表者が玉ぐしをささげた後、破魔矢を用いて点火。参列者はお札などに宿った神様を送る煙を体に浴びたり、静かに手を合わせていた。
住吉町の主婦、丸山鈴子さん(73)は「神事に居合わせたのは初めてで、良い年明けになりました。天気も良くてうれしくなります。災害もなく、皆が健康であってほしい」と話していた。(今井正一)