東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は17日、来年3月から全国で行う聖火リレーについて詳細ルートを発表した。北海道は6月14、15日の2日間で函館、北斗、七飯を含む18市町20ルートで、道南はすべて1日目で、函館市は緑の島(大町)から函館市役所(東雲町)の約2・5キロで実施する。(山崎純一)
函館市は緑の島をスタートし、海上自衛隊函館基地隊前、はこだて明治館前を通り東雲広路から函館市役所前に向かう。北斗市は通称、新函館北斗駅前通の道道262号(国道227号・大野新道交差点先)の約1・2キロ。ゴールは新函館北斗駅前イベント広場で、池田達雄市長は「新函館北斗駅の大きなPR効果を期待する。万全な体制で協力していきたい」とコメントした。
七飯町は大沼国際セミナーハウスを出発し、JR函館本線と並行する道道大沼公園鹿部線から大沼国定公園広場へ入る約800メートル。中宮安一町長は「大変ありがたい。大沼を知ってもらえるきっかけになれば」と話した。
聖火リレーのルートは、同委員会が6月1日に実施市町村を公表。17日は各区間の出発・到着予定地点や走行ルートなどを発表。一部の開催地では各都道府県の実行委がゲストランナーや、特殊なリレー実施内容を明らかにした。北海道では「ばんえい競馬」を実施する帯広競馬場で、大型の馬が引くソリに騎手とランナーが乗り込み、坂を越えてゴールを目指す予定。このほか道内ではランナーの公表はなかった。
各地点で聖火がどのように登場するかは明らかになっていない。今後の公表予定は、来年1月下旬以降に聖火リレーの実施時刻。トーチキスポイント(聖火の引き継ぎ地点)やランナーのメディア発表はリレー実施の2、3週間前を予定している。