お盆休みが10日始まり、道南着の新幹線や空の便は帰省客や旅行客で混雑した。函館近郊のこの日の最高気温は軒並み20度を下回る中、到着した人々は暑い日が続く道外との気温差に驚いていた。
北海道新幹線のJR新函館北斗駅では、東京駅の始発列車が午前10時50分ごろに到着。新青森駅出発時の乗車率は約90%で、大きな荷物を持った家族連れらが続々とホームに下りた。
家族で道内旅行に向かった横浜市の加藤爽太君(小学6年)は「満席で立ちっぱなしの人がいて、かわいそう。函館でイクラやホタテをたくさん食べたい」と話していた。
午前10時の北斗市の気温は18・6度。同市内の夫の実家に行くため、新幹線に乗った横浜市の菱田裕子さん(39)は「本州は30度を超えていたので、寒いくらい」と驚いた。
今年は最長で9連休となるお盆休みだが、一足先に旅行を済ませて道南へ帰ってきた人も。七飯町の公務員長尾英樹さん(36)は11日から仕事のため、家族旅行を終えて帰路に。娘の咲良さん(7)は「ディズニーランドのジェットコースターが楽しかった」と笑顔だった。
北海道新幹線は10日が混雑のピークで、東京発の下り列車がほぼ満席の状態。函館着の空の便は、12日まで羽田発の全便が満席となっている。一方、Uターンラッシュは新幹線や空の便ともに17、18日に本格化する見通し。(深津慶太)