【北斗】市民有志でつくる「『北斗の星に願いを』推進委員会」(澤田導俊代表)が、寝台特急「北斗星」の客車を北斗市内に保存する計画で、クラウドファンディング(ネット上で賛同者から資金を集める仕組み)で寄せられた金額が目標の1000万円を超えた。ファンの熱意を受け、開放型B寝台車が6月にも茂辺地地区に姿を現す。
澤田代表(36)=澤田米穀店専務取締役=によると、16日午前5時ごろ、金額が1014万円(支援者数約490人)に達した。1両目の輸送費と設置費に充てる。2両目となるロビー室とB個室ソロの合造車の移設に向け、第2目標を1250万円に設定しており、クラウドファンディングを27日まで続ける。2両目はJR北海道が所有するオリジナル車両で、保存を切望するファンが多く、1000万円到達後、早いペースで募金が集まっているという。
車両はJR北から譲渡が決まっており、市有地を無償で借りて設置。資料館やカフェなどに活用する予定だ。
車両の引き取りに関し、JR北から4月中に回答を求められたため、募金を3月28日に開始。澤田代表は「当初は1カ月で1000万円という厳しい目標ではあったが、結果的に20日間で達成できた。北斗星は全国のファンにとって特別な存在で、愛されているとあらためて認識した。観光資源としても有効。保存する責任を強く感じる」と話している。
引き続き資金の獲得に向け、委員会は23日午前11時~正午、木古内町の道の駅みそぎの郷きこないで、チラシ配布を行う予定。(山崎大和)