2015年11月から冬期通行止めとなっていた函館山登山道(道道立待岬函館停車場線、3・6キロ)が15日午前11時に開通した。開門を心待ちにしていたドライバーがさっそうと走り、春の函館山を満喫した。
16台の車列が並ぶ中、函館西署や市、町会などの交通関係者17人が沿道で「旗の波運動」を行い、スピードダウンやシートベルト着用などの安全運転を呼び掛けた。
15日午前0時ごろから並び、2年連続で一番乗りした市内のパート従業員江口光一さん(53)は「ようやく春が来たと実感する」と喜んだ。埼玉県上尾市の会社員山本暢(とおる)さん(61)は北海道新幹線カラーのレンタカーで車列に加わり、「自分の運転で訪れたい場所だった。夜景もこの目に焼き付けたい」と笑顔を見せた。
本格的な観光シーズンを控え、レンタカーなどで登頂する車両の台数増が懸念される中、函館西署の伊藤雅彦交通課長は「無理な運転は避け、お互いに譲り合う運転を心がけてほしい」と話していた。
同登山道は混雑防止のため、一般車両は25日~9月30日の午後5時~同10時が通行禁止になる。(半澤孝平)