【七飯】大中山中学校1年の齋藤舞桜さん(13)、五十嵐羽南さん(同)、高谷凜さん(12)が、2月17日に札幌市で開かれた「第22回北海道子どもかるた大会」に七飯町勢として初出場し、ベスト8と健闘した。3人は「勝つことが目標だった。試合を楽しめた」と充実した表情で振り返った。
3人は小学5年生からチームを組み、今大会は学校名から「山中(やまちゅう)フレンズ」と命名。渡島大会(2月3日、函館市)で準優勝し、念願の全道出場の切符を手にした。
下の句かるたは3人ずつで戦うが、七飯町には敵味方関係なく札を取れるなど独自のルールがあり、3人は函館の「臥牛倶楽部」に通いながら「全道ルール」に慣れていった。小学5年生の時に全道2位だったチームとも練習を重ね、腕を磨いた。
全道大会には32チームが出場。大半のチームは補欠を加えて構成したが、山中フレンズは3人のみ。一人も欠けられない中、会場の熱気に負けずチームワークを生かし、1回戦で宗谷管内利尻富士町、2回戦では石狩管内当別町のチームを次々と撃破。最終的に優勝した根室管内別海町のチームに敗れはしたものの、初出場でベスト8と立派な成績を残した。強豪から得た収穫は多く、3人は「頑張った」と声をそろえる。
3人は来年もチームを組む予定。五十嵐さんは「次は全道優勝を目指し、毎回の練習を大事にしたい」、高谷さんは「1枚1枚を大切に頑張る」、齋藤さんは「今回負けた別海のチームに勝てるよう強くなりたい」と意欲を見せている。(稲船優香)