世界を舞台に活躍するフィンランド男声合唱団「ＥＳＭＩＬＡ（エスミラ）」が、来年５月２３日、函館市芸術ホールで函館男声合唱団と合同演奏会を開く。ツアーリーダーのリスト・ケットゥネンさん、ラッセ・モリンさんが１日、市役所に辻俊行教育長を表敬訪問し、抱負を語った。
来年の日本とフィンランドの修交１００周年を記念し、エスミラは文化大使として日本公演を企画。函館のほか、５月２６日には札幌コンサートホール・キタラでも開催する。フィンランド男声合唱団の来函公演は初めて。
１日は北海道フィンランド協会の井口光雄会長、函館男声合唱団指揮者の島昌之市議らと訪問。井口会長は「函館は合唱団同士の交流ができ、大きな成果を期待している」とあいさつした。
２人は来年創立４０周年を迎えるエスミラが、函館公演のチャンスを得たことに感謝。フィンランドの伝統曲や４０周年のために作られた新曲、フィンランドの民族楽器「カンテレ」の演奏などを予定している。
辻教育長は「日本人は合唱が好きで、中学校には学級対抗コンクールがある。函館市民は皆さんが来てくれるのを楽しみにしている。世界を舞台に活躍する本格的な合唱を聴かせてください」と歓迎した。
この日は芸術ホールを下見したほか、函館観光を楽しんだ。エスミラはほぼ２年ごとに海外へ演奏旅行を行っており、２００９年に韓国、１１年に英国、１３年にマルタ、１５年にイタリアを訪れている。フィンランドは、バルト三国（エストニア、ラトビア、リトアニア）と共に合唱レベルの高い国として知られる。（山崎大和）
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