函館地方気象台によると、台風24号は強い勢力を保ったまま1日午前中に北海道の南東海上を進む見込み。渡島・桧山地方は暴風警戒域に入る可能性は低いが、朝にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降り、海はうねりを伴いしける見込み。同日夕方まで大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分な注意が必要で、強風や高波にも注意を呼び掛けている。
1日に予想される雨量は、午後6時までの1時間最大は渡島で40ミリ、桧山で30ミリ。9月30日午後6時から10月1日午後6時までの24時間は渡島・桧山で80ミリ。予想最大瞬間風速は渡島・桧山の陸上、海上とも30メートル。波の高さは渡島・桧山とも4メートルでうねりを伴う。
台風が接近することが予想されるため、函館市教委は1日の市立幼稚園、小学校、中学校、高校の計70校を休校にすると発表した。渡島教育局によると、八雲町は小中学校計8校が休校する。
JR北海道は1日、函館線で始発から一部列車を運休する。函館―新函館北斗間は正午ごろまで、新函館北斗-長万部間は午後2時ごろまでで、函館-札幌間の特急スーパー北斗号は1~14号を全区間運休する。はこだてライナーは、函館発は午前9時49分発まで、新函館北斗発は同11時10分発までを全区間運休。函館-長万部間の普通列車は上下計17本が全区間または部分運休する。北海道新幹線は通常運行を予定している。
道南いさりび鉄道は1日、始発から午前中を中心に上下線で計16本を運休する。代替輸送はない。
エアドゥは1日、使用機の手配がつかないため羽田発午前7時15分発函館行きを欠航する。そのほかの航空便は最新の運航情報に注意を呼び掛けている。(山崎純一)
函館市は、台風24号の接近で土砂災害を警戒し、自主避難を希望する人のために、9月30日午後5時から避難所11カ所を開設した。避難所は次の通り。
青柳小、上湯川小、東小、石崎小、東山小、戸井西部総合センター、戸井生涯学習センター、尻岸内会館、恵山中、南茅部総合センター、椴法華総合センター