【江差】第65回かもめ島まつり(江差観光コンベンション協会主催)が7日開幕し、瓶子(へいし)岩のしめ縄を掛け替える神事が行われた。花火大会が順延となるなど雨模様の中、漁師の男性8人で長さ30メートル、重さ500キロを岩に飾った。
折居と呼ばれる老婆が瓶に入った神水を海に注ぐとニシンの豊漁を招いたという伝承があり、水が入っていた瓶が形を変えたのが瓶子岩とされる。海の守り神としてまつられ、年1回しめ縄を掛け替えている。
厳島神社奉賛会ら35人が約3時間をかけて、わらを編んでしめ縄を作った。8人の男性は島の前浜から海に入り、高さ10メートルの岩に登って新しいしめ縄を取り付けた。漁師で奉賛会の竹内秋雄会長(68)は「今年も安全に漁ができるように海上安全と家内安全を祈願した」と話していた。
7日は千人パレードなどが雨のため中止となった。最終日の8日は北前船競漕大会などを予定しているが、天候により早朝に実施を判断する。問い合わせは本部(0139・52・1117)へ。(深津慶太)