北海道国際交流センター(HIF)が留学生を対象に展開する国際交流行事「第33回日本語日本文化講座夏期セミナー」の開講式が16日、ふるる函館(市青少年研修センター、谷地頭町)で開かれた。留学生とホストファミリーの対面式も行われ、留学生が各家庭に温かく迎え入れられた。
米国のバージニア大学やノートルダム大学など計27校から60人の留学生が来日。セミナーは、海外の大学の日本語講座1年分に相当する学習量を8週間に集中して行われる。日本語講座では、聞く、話す、読む、書く―のレベルアップを図り、文化講座では地元の専門家に茶道や華道、囲碁や着物文化などを習う。
開講式で、同センターの山崎文雄代表理事は「日本という国は、周りを海に囲まれているためどこに行くにも大変だが、古くから多様な文化が入ってきた国でもある」と話し、「他人ではなく自分との競争を日々送り、日本の文化に触れて」と激励したほか、来賓の渡島総合振興局地域創生部の青山大介部長と市企画部国際・地域交流課の中村勇人課長が日本や函館の歴史や文化を紹介した。
対面式では、留学生とホストファミリーが交互に名前を呼ばれ、会場で初対面を果たした。お互い顔を合わせると、握手やハグで出会いを喜び、和やかな雰囲気に拍手や歓声が沸き起こった。
留学生代表あいさつで、バージニア大学から訪れた米国出身のバーク・イザベルさん(20)は「温かく迎えてくれてありがとう。慣れない土地で不安も多いけど、失敗を恐れずに挑戦していきたい」とあいさつした。(柳元貴成)