【北斗】春の訪れを告げる上磯郡漁協のアサリ漁が17日、北斗市館野の函館湾沿いで始まった。初日は昨年よりも40キロほど多い170キロを水揚げした。
アサリ漁はホッキ漁の禁漁期に合わせて行われ、砂利に覆われた漁場のため、昔ながらの手掘りでアサリを採取する。
この日は漁師26人が午前9時半から漁を開始。好天の青空の下、くま手のスコップを使って小石に埋もれた4センチ前後のアサリを一つ一つ取って、籠に入れていた。資源保護のため、3・2センチ以下は採取しないようにしており、50代の男性漁師は「大きさはまずまず。北斗のアサリは味が良いので、みそ汁やバターで炒めるなどしてたくさんの人に食べてほしい」と話していた。
漁師が採取したアサリは同漁協上磯支所に集荷され、砂抜きなどして21日には市内、近隣のスーパーで販売される。同漁協直営の「貝鮮焼北斗フィッシャリー」(飯生1)でも飲食メニューとして提供する予定だ。アサリの漁期は6月上旬までで、午前中に干潮の日に出漁。今季は約1トンの水揚げを見込んでいる。(鈴木 潤)