北海道付近に気圧の谷が近づいた影響で、10日の道南は気温が上昇した。気象庁の速報値によると、最高気温は松前6・6度、江差6・1度、函館4・1度など、各地で3月上旬から下旬までの高さとなった。
午後の始めのころまで雨となり、函館市内では雪解けが進んだ。9日に最大66センチあった積雪は10日午後5時に53センチとなった。排水口が雪でふさがれている道路は大きな水たまりができ、激しく水しぶきを上げて走る車や、滑らないように慎重に歩く人が見られた。
観光で道内を訪れ、市内末広町を歩いていた兵庫県加古川市の主婦、播磨菜穂さん(29)は「昨日、天気予報を見て札幌で買った長靴を履いている。傘は函館で買い、思わぬ北海道土産になった」と話していた。
函館地方気象台によると、11日は冬型の気圧配置となり桧山では吹雪となる所もある。12~13日は再び冷え込みが厳しくなる。(山崎純一)