ランボルギーニ、再び―。函館市本町のシエスタハコダテ前に、高級スポーツカー「ランボルギーニ」の雪像が登場した。昨冬、大学構内の駐車場で同様の雪像を手掛けた北大水産学部の学生らが約20時間かけて制作。早速、道行く市民らの注目を浴びている。
雪像を制作した中心メンバーは、北大水産学部4年の井口陸弥さん(23)、沼山杏菜さん(24)、三浦大輝さん(23)、黒田充樹さん(21)の4人。今年は交流のある道教育大函館校の学生にも協力を呼び掛け、約10人で挑戦。1980年代モデルの「ランボルギーニ・カウンタック」を完成させた。
2016年12月に手掛けた前作に続き、「今年も何か作りたい」と話していたメンバー。シエスタが展開する「本町地区活性化プロジェクト」の一環として雪像制作のオファーがあり、喜んで引き受けたという。
リーダーの井口さんが書いた設計図を基に、作業は27日夕方から開始。軽トラックで大学から雪を運んだほか、関係者に承諾を得てシエスタ周辺の排雪を利用。趣旨に賛同した市内の土木業者も、排雪をトラックで会場まで運搬した。
氷点下4度前後の過酷な条件の中、「寒さをしのぐには動くしかない」(井口さん)とノンストップで作業。28日午前11時ごろ、幅1・8メートル、長さ4・2メートル、高さ1・07メートルの大作が完成した。
突然お目見えした雪像に足を止め、スマートフォンで写真撮影する買い物客の姿も多く、市内の会社員、多田恵子さん(38)は「クオリティーが高く、すごいの一言です」と興奮した様子。
井口さんは「迫力ある作品に仕上げることができた。しばらくの間、皆さんに楽しんでもらえるとうれしい」と話している。(山田大輔)