記録的大雪で明暗分かれる

 12月に入り、函館は思わぬ大雪に見舞われている。12日には1日に降った雪の量が37センチと、12月としては過去3番目を記録。例年より早い冬入りに道路の除雪が追いつかず、市民からは不満の声も出ている。一方でスキー場など早くもにぎわいを見せている場所もあり、明暗がくっきり分かれている。
 函館市は連日の除雪作業に追われている。市土木部維持課によると、市街地に比べ10センチほど降雪量が多かった赤川、桔梗、東山、陣川など産業道路(道道函館上磯線)より北側の幹線道路は、12日夜から13日朝にかけて優先的に除雪を進めた。市街地の幹線は交通量が減る13日午後9時ごろから順次除雪を始め、全て終了するまで2~3日かかる見通し。
 生活道路は除雪に入る予定はないが、12日から13日正午までに除雪に関する市民からの要望・苦情が約100件寄せられたという。生活道路は次第に踏み固められるため、苦情の数も減っていく見込み。同課は「例年より除雪に入る時期が相当早い。準備は進めていたので、態勢は万全」としている。
 市の委託業者である「水道修繕センター」(海岸町)には11月1日から12月13日正午までに「水道が凍った」など8件の相談があった。市企業局上下水道部は「今年は雪が多く寒いため、件数としては多め。気温が氷点下4度以下になると水道が凍結しやすくなるため、注意が必要」と呼び掛ける。
 市電の除雪用車両「ササラ電車」もフル回転。12日は2両で計6回駒場車庫前を出発して127キロを走行したといい、市企業局交通部の廣瀬弘司施設課長は「1日に6回の出動は近年ではまれだ」と驚き混じりに話す。また、十字街の電停付近では、線路を切り替えるポイント部分に降り積もった雪が敷設しているヒーターでも解けず、作業員がスコップを使って除雪に追われた。
 自宅で雪かきをしていた万代町の無職の男性(65)は「昨日からゆっくり時間を掛けて雪かきをしているが、雪が重くて身体が痛くなってきた。最近運動不足だったからいい運動になっている」。石崎町の男性(78)も「朝5時から始めて昼食までずっとやったら体が痛い。雪の重みによる負担を減らすために、スコップの柄の部分を自分で長くして、太く頑丈に補強している。みんなが歩きやすくなるように頑張る」と話していた。
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 例年のこの時期は、なかなか雪が降らずにやきもきしている函館近郊のスキー場だが、今年は予想以上の積雪に笑顔が広がる。3キロを超す最長クラスのゴンドラがある七飯町の函館七飯スノーパーク。今年は例年よりオープンも早く9日から営業を開始した。12日からの積雪も30~40センチほどになり、ほぼすべてのコースが滑走可能になっている。同パークの佐川大蔵さんは「オープン直後と比べてゲレンデはさらに良い状態になっている。客足も順調に増えてきているのでこの調子が続けば」と期待する。
 家庭用除雪用品の売り上げも好調だ。ジャンボイエロー亀田店(島本洋幸店長)では、600円~2000円ほどの手ごろな雪かきスコップが人気で、店内でも同価格帯のラインナップを中心にそろえる。「今年はスコップのヘッドにスプレーするだけで湿った雪が離れやすくなる商品も良く売れている」と島本店長。壊れた部分だけ交換できる付け替えヘッドも400円ほどと安価でコストパフォーマンスが良いと評判を呼んでいる。
 ツルハドラッグでは、全道的に寒さが厳しくなり、携帯用カイロの売り上げが11月16日からの3週間で前年同期比10%増の伸びを記録している。寒さだけでなく、乾燥も激しいことからリップクリームやボディークリームなどを買い求める人も増加傾向にあるという。

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