北海道付近が強い冬型の気圧配置となり、上空に真冬並みの寒気が入った影響で、12日の函館は断続的に吹雪となった。気象庁の速報値によると、一日に雪の降った量が午後9時現在で34センチとなり、12月として3番目の多さとなった。
市内では市民が朝から除雪に追われた一方、ベイエリアでは強風や雪にもかかわらず観光を楽しむ外国人観光客の姿が見られた。また、桧山地方では強い風で海は大しけとなり、最大瞬間風速は奥尻空港で25・2メートル、江差で24・8メートルを記録した。
交通機関への影響も相次いだ。函館空港は積雪の影響で午前9時半ごろから滑走路の閉鎖が続き、航空3社は羽田や大阪便など合わせて37便を欠航、計2180人に影響した。
沖縄県へ3泊4日の修学旅行を予定していた七飯高校(名平裕校長)は2年生112人が函館空港に出向いたが、飛行機の欠航で出発断念を余儀なくされた。再実施の予定は未定で、13日以降は通常通り授業を行うという。
また、道南いさりび鉄道は矢不来信号場や久根別駅でのポイント不転換の影響で運休や遅れが出た。函館新道は下り線の七飯大川インターチェンジ(IC)―七飯本町ICが、事故発生の影響で一時通行止めした。
函館地方気象台によると13日は桧山で吹雪、渡島は曇りや雪となる。
年末年始は気温低め
日本気象協会は12日、年末年始の全国の天気傾向を発表した。北海道では、日本海側は雪や雨の降る日が多くなり、太平洋側では晴れる日が多くなるが、気温は低くなるとしている。