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洞爺丸事故風化させない 北斗市で慰霊法要

 【北斗】63年前に発生した洞爺丸台風事故の犠牲者をしのぶ慰霊法要が26日、北斗市七重浜の海浜公園「台風海難者慰霊碑」前と七宝寺に立つ供養塔で執り行われ、遺族らが犠牲者の冥福を祈った。
 慰霊碑前の法要は2015年まで青函連絡船殉職者遺族会が主催してきたが、高齢化による運営維持の困難さから解散し、昨年から函館市仏教会(岡眞行会長)が継承している。この日は、乗組員や乗客の遺族らが参列。僧侶13人が読経する中、花束を手向けたり焼香をするなどして手を合わせた。慰霊碑に近く、犠牲者128人が荼毘(だび)に付された七重浜共同墓地に隣接する七宝寺の供養塔「寂光塔(じゃっこうとう)」でも遺族関係者らが参列した。
 法要に参列した遺族会の故富樫淳次元会長夫人で、世話人の順子さん(76)と大原愼子(まきこ)さん(68)は「未曽有の大惨事から半世紀以上が経ち、連絡船がなくなって30年になろうとしている。関係者の高齢化は深刻だが、法要はどんなことがあっても続いて行ってほしい」と声をそろえた。岡会長は「風化させないことが大事。たとえ法要に訪れる人が一人になろうとも続けていかなければ」と話した。
 函館市の松本静江さん(80)は高校2年の時、長兄(当時33歳)と次兄(当時30歳)を失った。長兄は甥(当時6歳)の顔を見せるために東京へ行く途中で、次兄は出張で本州に向かうため乗船していたといい「ひどい嵐で亡くなったことが信じられなかった。この日が来るたびに当時のことを思い出す。元気なうちは家族に語り継いでいきたい」と語った。
 また、千歳市から親族7人で訪れた会社員、北條忍さん(52)は「この場で手を合わせるのは4回目。洞爺丸ほどの海難事故は今後ないと信じているが、この日が災害対策や海の安全について思いを新たにする機会になると思っている」と話していた。
 事故は1954(昭和29)年9月26日午後10時45分ごろ、七重浜沖で洞爺丸(3898トン)をはじめ青函連絡船計5隻が台風15号の強風を受けて沈没。洞爺丸だけで乗員・乗客合わせて1155人、5隻計1447人が犠牲となった。(半澤孝平、柳元貴成)










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