JRA函館競馬場(下平洋一場長、駒場町12)の開設120周年を記念したロゴマークが12日、発表された。公立はこだて未来大のシステム情報科学部木村健一教授とその研究室に在籍する6人の学生が発案、同場と共同制作した。下平場長は「このロゴマークを契機に、さらなる歴史を刻めるように頑張りたい」と期待を込めた。
節目の年を祝おうと、地域に親しまれるロゴマークの制作を地元の同大へ昨春に依頼し、同11月から研究生6人が、約3カ月をかけて完成させた。メンバーは研究と連動させて施設内を丹念に観察し、約300作品を提案。同場のプロジェクトチームと選考した5作品から下平場長が1点選んだ。
同場は全国にある10施設の中で最も古く、海の見える競馬場として市民に親しまれていることから、「爽やかさ」がテーマ。曲線で描かれた海と、函館山から吹き抜ける風の中をさっそうと走る駿馬が配置された作品に仕上げた。山海は3月に開業する北海道新幹線「H5系」の色合いであるブルーとグリーンで表現した。
制作の中心を担った同研究室の村上友利亜さん(3年)は発表会で、このプロジェクトをきっかけとして初めて同場を訪れた際に感じたリゾート地のような“爽やかさ”を柱に考えたと説明。その上で、「細線で描くことが未来感を想像させる。今後の競馬場の発展を願うとともに、北海道新幹線開業の年に新ロゴマークで盛り上げられれば」と意気込んだ。
今後は施設内にロゴマークを使った装飾を施すほか、記念のオリジナルグッズやパンフレットにも使用し、6月18日から7月24日までの函館開催でもロゴを入れた投票券を限定で発売する。