はこだて観光大使で人気フォトグラファーの魚住誠一さんによるトークイベント(Mファクトリー主催)が27日、函館蔦屋書店で開かれた。函館近郊でタレントの池田ショコラさんをモデルに撮影した作品をスライドショーで上映。10月1日にも池田さんの写真で函館を紹介するホームページを公開すると発表した。
ポートレート撮影地としての函館の魅力を発信する初のイベント。6月下旬に金森赤レンガ倉庫群や旧イギリス領事館などの観光地のほか、ラッキーピエロ峠下総本店、同書店、住吉漁港、夜の街角などさまざまな場所で撮影した。
このうち、花が咲いたジャガイモ畑前のカットを見せながら、魚住さんは「車があれば、海と山もおしゃれなものも30分以内で行ける。(ジャガイモ畑は)地元の人には当たり前かもしれませんが、僕たちには新鮮に見えた」と話した。撮影時が初めての函館だったという池田さんも「すてきなところや発見がいっぱいあった。函館を知らない人にも知ってもらいたい」とし、冬の再訪も希望した。
また、魚住さんの写真を加工し、「函館ポートレート」とロゴを入れたポスター画像を50種類を制作。魚住さんは「(もし)東京や品川駅に貼れば、函館に行って池田ショコラを撮りたくなる」とし、函館で展示先を募る考えを示した。公開準備を進めている函館を紹介するホームページでは、写真投稿を呼び掛け、魚住さんが評価してランキング化したり、おすすめの撮影地を紹介することなどの構想を明かしたほか、函館での撮影継続、写真集刊行などにも意欲を示した。(今井正一)