【厚沢部】町内で今夏、希少種のオオクワガタが見つかり「天然ものは奇跡的」と話題だ。恵まれた自然環境の証として「クワガタのまち」を新たな魅力発信に役立てようと、厚沢部町観光協会が道の駅あっさぶ(緑町72)に特別コーナーを設けて売り込んでいる。
お盆時期に印象的なPRをと協会役員とスタッフらが知恵をしぼる中で、以前巨大コロッケとともにPRしたクワガタに再注目。7月中旬から町内を探し回り、20日から道の駅内に売り場を設けた。
その中で「大きなクワガタがいるぞ」と住民から目撃情報があり、28日にオオクワガタのオス1匹を捕獲。64ミリの天然個体で、関係者によると新成虫という羽化して1年目で「愛好家にとっては大興奮のオオクワガタ」という。
同協会は資源を守るため、オスのみを捕獲。8月4日現在、売り場にはミヤマクワガタとノコギリクワガタを中心に20点が並ぶ。かごとエサなどすぐに自宅で飼えるセットが1000円、クワガタのカップ販売500円~600円。オオクワガタは1万9800円で、特製ポップも飾り、「買い物で訪れた小学生が興味深く見ている」とスタッフ。
道の駅では、町内近郊でとれた新鮮な野菜も販売中。午前8時半~午後6時(10月末まで)、夏場は無休。問い合わせ(0139・64・3738)へ。(田中陽介)