函館西高校(小松信夫校長、生徒437人)で15日、学校祭開催中に熱中症の疑いを中心に体調不良を訴える生徒が相次ぎ、計13人が救急搬送された。いずれも意識は鮮明で重症ではないが、同校は16日に予定していた学校祭最終日の一般公開中止を決めた。
同校によると、1、2年の女子各5人、3年の男子1人と女子2人が体調不良を訴え、午後3時すぎには11人が熱中症の疑いで市内の病院に搬送された。水分補給や扇風機など熱中症対策を図る中、体育館での書道パフォーマンス披露後から体調不良を訴える生徒が増えたため、大事を取って有志発表ステージを途中で切り上げた。
15日は学校祭2日目で午前11時から正午ごろまでパレード、午後からは体育館で生徒たちの発表が行われていた。16日も暑さが予想されるため、生徒と住民らの安全を優先して一般公開中止を決めた。
小松校長は「準備など子どもたちの頑張る姿を見てきただけに学校祭中止の決断は苦しい思いだが、この暑い中での参加者の命の安全を守ることを優先した」と話している。
函館地方気象台によると、15日の最高気温は函館で午後2時20分に29・6度を記録。16日の函館は最高27度の予報で、関係機関は引き続き熱中症対策を呼び掛けている。