モデルやタレントら女性ポートレート撮影で人気のフォトグラファー魚住誠一さんが24日、函館市役所を訪問した。魚住さんは昨年秋に初めて撮影で訪れた函館が気に入り、3月にはこだて観光大使に就任の打診を快諾。今後も函館での撮影やイベント開催の構想も持ち、「女子が来て楽しい、また来たくなるような提案をしたい」と話している。
魚住さんは、昨年夏に都内で目にした函館のポスターが気になり、10月末に撮影で初めて函館を訪れ、「(撮影したことがある)小樽や札幌とは全然違う何かがあると感じた」と話す。
1月中旬にも市内で撮影し、今回が3度目の訪問で大泉潤観光部長と懇談。自然景観に加え、幕末開港以降の歴史的な背景にも関心を持ったとし、「函館は映画やドラマでは見ることはあるが、スチール(写真)ではちゃんと撮られていない。海や山もあるし、文明開化の地で、クラシカルな絵になる場所もある。女子が喜ぶ要素も多い」と絶賛した。
また、函館でモデルらの撮影機会をつくることを考えているとし、写真愛好家が撮影の参考にできるようなインターネットサイトを構築して発信することや、市内での写真展、イベント開催などの考えを明かした。「地方だからできないのではなく、地方だからできるということの先駆けになれば」と意欲を示した。
大泉部長は「函館は観光資源には恵まれてはいるが、地元にいては気がつかないこともある。新しい角度から光を当ててもらい、ありがたい」などと述べた。(今井正一)