不登校の児童生徒やひきこもりを支援する「函館圏フリースクールすまいる」(庄司証代表)は5月9日、大手町9のすまいる内に若者向けフリースペース「すまいる笑会(しょうかい)」を新設する。おおむね16~35歳を対象に、障害の有無にかかわらず受け入れる。庄司代表は「『家にいてはいけない』という不安感を和らげ、気軽にふらっと来てもらえる空間にしたい」としている。
昨年11月、放課後等デイサービスで勤務経験のある越智大代さんがスタッフに加わったことが開設のきっかけ。市内に若者向けフリースペースはあるが、越智さんは「6~18歳が対象の放課後デイや特別支援学級を卒業した後の受け皿が少ない」と懸念を持ったという。すまいるは小学生~高校生年代の児童生徒が多いため、年の近い若者同士で気を張らずに過ごせる場所として開設を決めた。
大人が集まることから、企業名に使われる「商会」にかけて「すまいる笑会」と名付けた。本年度は需要を把握するため、プレオープンとする。
越智さんは「テレビやゲーム、スタッフや友達との会話など、何をしてもいいし、逆に何もしなくてもいい。本人や保護者は不安感や焦りがある。すまいるに来て『外に出られている』と思えば、自己肯定感が高まり、次のステップにつながる」と話す。
活動日は毎週火・木曜午後2時半~同6時。賛助会費1000円と利用1回につき1000円(初回体験は無料)。申し込み後に見学・面談し、本人と保護者に意思確認をしてから利用が始まる。問い合わせ、申し込みは越智さんに電話(070・4156・3195、月~木曜午前10時~午後3時)かメール(akashi.syoji@gmail.com)する。
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すまいるは、活動場所の老朽化を理由に移転を検討している。市内で交通の便が良く、住居利用をせずに活動場所として借りられる一戸建てを探している。連絡・問い合わせは庄司代表(090・9522・1841)へ。(稲船優香)