函館市本町22の市民映画館シネマアイリス(菅原和博館長)は22日、館内のシートをすべて新装した。これに伴い、席数は71から66に減ったが、シートはフランスのキネット社製。菅原館長は「ゆったりとした雰囲気で映画を楽しんで」と話している。
シート新装は1996年の開館以来初めて。旧シートは使用に耐えるものだったが、菅原館長が「市民に愛される映画館環境づくりを進めたい」と、5月の21周年を迎える前に決断した。カラーは赤から紫となり、席の右側にはジュースホルダーが付いた。昨年ヒットした「君の名は。」と「オーバー・フェンス」の影響が契機になったという。
菅原館長は「20年の節目に、お客さまに対して還元ができた。今後も、さまざまな場面で愛される映画館づくりを進めていく」と目を細める。25日から話題作「PとJK」のほか4月からは「ラ・ラ・ランド」などが公開予定。映画監督によるトークショーや5月の21周年記念上映などイベントも目白押し。「包み込むような座り心地の新しいシートで話題作を見に来て」と来館を呼び掛けている。(半澤孝平)