年末年始を古里で過ごす人たちの帰省ラッシュが29日、始まった。新函館北斗駅や函館空港は、利用客や出迎えに訪れた家族らで終日混雑した。
北海道新幹線開業後初の年末年始を迎える同駅では、荷物や土産を手にした本州からの帰省客などで改札が混雑し、出口付近では出迎えた家族や親族らとの再会を喜ぶ笑顔が多く見られた。
家族4人で実家のある関東へ帰省するという札幌市の会社員・内山雄太さん(32)は「北海道新幹線に乗るのを楽しみにしていた。年末年始はそれぞれの実家がある埼玉県と神奈川県でゆっくりと過ごしたい」と話していた。JR北海道によると、午後4時現在の東京発新函館北斗駅行きの東京発時点の乗車率は、いずれも75~85%だという。
一方、函館空港1階ロビーでは羽田や伊丹、中部などからの便が到着すると、旅行バッグを手にした親子連れらが、迎えに来た家族と抱き合う姿が見られた。横浜から夫と長男、長女と帰省した主婦の神原聡子さん(35)は「実家の函館で子どもたちと雪遊びをして楽しみたいです」と話していた。
この日は機材繰りの影響で、一部の便で遅れが見られたが、各方面からの函館到着便は、多くの便が満席となった。
JR北海道と航空各社は、Uターンのピークを1月3日ごろとみている。(山田大輔、野口賢清)